みなさん、Selamat Tengahari (スラマッ トゥンガハリ) !
マレー語で「こんにちは!」っていう意味だそうです。
世話焼きネエさんのロミコです。
今年の夏は はっきりしないお天気が続きましたね。
みなさんは休暇を取ってリフレッシュできましたか?
今回は、ロミコがサマーバケーション(といいつつ、ずらして9月にとったのですが…)で訪れた東マレーシア・ボルネオ島のコタキナバルを少しご紹介したいと思います。ボルネオ島は、世界遺産で有名な秘境キナバル山や固有種の動物が多く生息しています。
地図でみると、ボルネオ島は現在マレーシア、ブルネイ、インドネシアの三国が入り乱れる島なんですね。
コタキナバルには、海や山などの自然を楽しめる郊外リゾートホテルもたくさんありますが、滞在時間がそれほどなかった私たちは街歩きに便利な市内のホテルに宿泊しました。
人々の暮らしを知るにはマーケットから。
ホテルのすぐ近くが、地元のマーケットになっているというのが、東南アジアという土地を感じさせ、旅気分が盛り上がります。さっそく歩いてみると、マレー系の方々のエリアとフィリピン系の方々エリアに分かれているようです。果物、野菜、海鮮、乾物、金物、お土産などを扱う小さな商店が一定の秩序が保たれている中、それぞれ元気に呼び込みなどして商売をしています。そして新鮮なシーフードが楽しめる屋外レストランもあります。
お土産や衣料品を扱うお店の前では、男性の職人さんが並んで忙しくミシンを動かしています。買ったその場で、縫うというサービスなんでしょうか? 路上でミシンを男性が動かしているというのが、新鮮です。
街歩きをしていると、マレー系の方々はムスリム(イスラム教信者)が多いようで、特に女性はカラフルなヒジャブ(頭を布で覆うもの)を着用しているのが印象的でした。また、ビリヤード店が多くのギャラリーでにぎわっていて、大変人気があるようです。
市内には大きなモスク(イスラム教礼拝堂)がいくつかあります。コタキナバル市立モスク、通称フローティングモスク(水上モスク)へ行ってきました。
モスク内は、礼拝時間でなければ、私達のような異教徒でも見学できます。肌の露出が高い服装や体のラインがでる服装はご法度。モスクの前には衣装や小物のレンタルスペースがあり、無料でコーディネートした上、貸してくれます。レンタルスペースに入るとすぐに、ヒジャブ姿のおねぇさんが私の服装の合わせたヒジャブを、夫の頭には小さな帽子を選んでかぶせてくれました。
礼拝堂の中は、とても美しく開放感があり神聖な雰囲気に包まれています。信者の方がとてもフレンドリーに話しかけてくれたのが、記憶に残りました。日本人の私は、過激なムスリム報道が多いせいか、多少の先入観がありましたが、実際にモスクを訪れてみると印象はガラリと変わりました。「聞いた百より見た一つ」ですね。こういうことが旅の醍醐味ですね。
ちなみに私が拝借したヒジャブは、スカーフタイプではなく、ジャージ素材のコンフォートタイプ=かぶるだけでOKな機能的なもの。かぶり心地は、すっぽりと頭が包まれ、少し蒸すけれど、髪がまとまるので、すっきりして気持ちよかったです。
街中のショッピングモールでは、たこ焼き屋さんを見つけました。
タクシーの運転手さんに聞いたところ、コタキナバルではたこ焼きが流行っているそうです。ちなみに、彼の家にはたこ焼き器があるそうですよ。
色々美味しいものをいただきましたが、中でも興味深かったコタキナバルのローカルフード「肉骨茶(バクテー)」をご紹介します。
バクテーは主に中華系に人気のお料理で、マレーシアやシンガポールのローカルフードとして知られています。場所によって、具材やスープなど異なるようですが、コタキナバルでは豚の各部位を漢方薬に用いるスパイスと中国醤油煮で煮込んだ鍋料理でした。
食べ方は、テーブルにある調味料(醤油のようなもの、唐辛子、ニンニク)を自分好みに調合して、具材をつけていただきます。とてもさっぱりしていて、モツ独特のにおいもなく、スープにはお茶が入っていないそうですが、濃い鉄観音茶のような深い味わいがあり、癖になりそうな美味しさでした。
次に、ボルネオの動物をご紹介。街中から車で40分ほどの場所にあるコタキナバル動物園では、テングザルのほかに、ボルネオ島に生息する動物たちが近くでみることができます。
また、園内には自然豊かな植物園があります。この日は世界最大の花「ラフレシア」は残念ながら見ることができませんでしたが、美しいジャングルの奥地に迷い込んだような気分を味わうことができました。
さいごに
コタキナバルは、マレー系、中華系、フィリピン系そして少数民族など様々な民族が併存しているので、それぞれの文化がミックスされた面白さと、逆にそれぞれの民族が守り続ける独自の文化の尊さを肌で感じました。みなさん素朴で親切、そしてフレンドリー、治安が良いというのがうなずけますね。また、市内は新しいビルの建築現場が多く散見される一方、水上コテージで生活しているエリアもあり、東南アジアらしさと、都市化していく過渡期を感じることができました。
日本からダイレクト便で6時間というアクセス良さ、物価が日本の約1/3というコスパの良さなどから、これからますます脚光を浴びそうです。自然の豊かさや、ビーチリゾートとしても魅力もありますしね! やはり海外に行き、多文化に触れると、いろいろ刺激を受けます。すっかりリフレッシュしました。
小さな秋を見つける前にいきなり秋が深まりそうな今日この頃。
食欲の秋、芸術の秋、そして出会いの秋を楽しみましょう!