久しぶりに西荻にやってきました~~。
私達の団体は西荻で誕生したので地元に帰るような気分。
本日は「西荻案内所」という、これまた何とも
西荻らしい個性的かつなごみなお店でお話を伺いました。
夫Cさん(46歳)と奥さんIさん(46歳)はともに
イラストレーターというクリエイティブなご夫婦。
とにかく外見からすでにクリエイティブなオーラが出ていて
「タダ者ではない!」感じのご主人Cさん。
西荻に住みはじめて3年。
最初は奥さんのIさんが仕事の都合で東京に出てきて、
その後1年の遠距離単身生活を経てご主人も
西荻に来てくれたそうです。
O「お二人ともご結婚されてどのくらいなんですか?」
C「そ~ねぇ、どれくらいやろ、16年くらいかなぁ?」
O「ええっ、すごく長いですね。この間に危機とかなかったんですか?」
いきなりズケズケと質問責め。
だってこの風貌と穏やかな結婚生活ぶりのギャップがありすぎて…..
聞きたい事がたくさんありすぎますっ!
このお二人、20代の後半に共通知人のコンサートで知り合い、
当時グラフィックデザイナーをしていたご主人のCさんと
駆け出しのイラストレーターだった奥様のIさんは仕事を一緒に
したりしているうちに同棲→結婚。。と至ってフツー。(何を期待してる?)
いやいやそんなはずはないと、さらに質問していくと
ありました、ありました、このクリエイティブな2人らしい「縁」が。
グループ交際、同棲まではスムーズでも「結婚」のハードルは高いはず。
ましてやクリエイティブな仕事をされていると、
「わざわざ結婚しなくても。。。」というゆるい関係になってしまうことも。
それを「結婚」に踏み出せたきっかけになったのは
「阪神淡路大震災」だったというのです。
C 「もともと住んでた家に震災でヒビが入って、
じゃあ結婚して一緒に住もうやないか、とね。」
大阪ではかなり知られた存在だったお二人、それが奥さんに東京からの
仕事が増え、奥さんのみ上京することに。
1年の別居生活が続き、夫婦の最大の危機が!
それを克服して、やっぱり一緒に住む事になった
きっかけは「東日本大震災」、また“震災”なのでした。
3.11の時は奥さんもちょうど大阪に帰省中。
震災後、東京に戻る奥さんの姿を見て
Cさんもついていく決心が出たのでしょうか。
40歳を過ぎて住み慣れた大阪を離れ上京する
というのは、すごい勇気ですよね。
普通はご主人の都合で奥さんがついて行くパターンだけど、
こちらはご主人がついてきてくれた。
I 「家事や料理もやってくれるし、うちは逆なんだよね~。」
ささいな喧嘩はどんな?と尋ねると
C 「そうそう、しゃもじにごはんがこんなについとるで~!
って注意して “うるさいなぁ~”みたいな、
そんなささいな事ですわ。」
わぁ~、それも妻と夫が逆のセリフです。
何にしても16年という長い月日を過ごせる秘訣って?
C 「秘訣、秘訣ってほどじゃあらへんけど、お互いに
“こ~しなアカン!!” “こ~いう夫婦にならなアカン!!!”
みたいな型にはめずやってるね。」
おおっ、これはものすごく深い話!
それって世話オバにきてる未婚の人にも言えるかも。
結婚相手が“こういう人と結婚したい”“こういう結婚をしたい”
そう思えば思うほど相手がみつけられなくなって婚期を逃すというか。
(話がそれました!)
何事も自然体で受け入れる。
簡単そうで難しい…..
C 「あとは尊敬しあってる点やね。
お互い違うものを持っているところを尊敬して
足りないとこを補い合ってる感じ。
だけど一つの方にベクトルが向いている。」
C 「二人で絵本を作って読み聞かせなんかをするんやけど、
これは共同作業やねぇ。
子供はおらんけどひとつの物を一緒に生み出す感覚はあるしな。」
C 「ま、俺らはほんまに特殊な例やと思うわ。
だけど、自分達みたいなマイノリティがいることによって
世の中のバランスがとれてるんちゃう?」
CさんとIさんは本当にニコニコと笑顔で毎日を楽しんでいる感じ。
このままおじいちゃんとおばあちゃんになったとしても
ニコニコと楽しそうに暮らしていける2人なんだろうなぁと。
まさに「西荻夫婦」!だけど大阪弁ってところがまたいい。
西荻に住む「大阪夫婦」なんですね。
色々といいお話を聞かせて頂き有難うございました。
ところでCさん、よく見ると「ビリケン」に似てます?(失礼!)
ああ~やっぱり西荻はほっとする街だわぁ~~